プリン専門店ブーケが出店していたのでいくつかのプリンを買ってみました。
ガラス瓶の中に、静かに秋が閉じ込められているようでした。
蓋を開けた瞬間にふわりと漂う栗の香り。細く絞られたマロンクリームの上には、つやりと光る粒マロンがそっと乗り、まるで小さなケーキのミニチュアを眺めているような可愛らしさがあります。

スプーンを入れるとまず出会うのは、フランス産マロンクリームの柔らかな甘み。
滑らかというより “とろり” とした濃厚さで、栗そのもののコクが素直に広がります。
その下には、イタリア産の粒マロンとザクザクしたクランブル層。
これがとても良い仕事をしていて、甘さの中に軽やかな香ばしさと食感の変化をもたらしてくれます。プリンというより「栗のムースケーキを食べている感覚」に近いのですが、後味は驚くほど軽やか。甘さが尾を引かないので、最後まで心地よく食べ進められます。
そして一番下のプリン層。
ブーケプリン特有の、濃厚なのにするりと溶けていくなめらかさ。
栗の層と合わさることで、どこか“モンブランパフェ”のような贅沢感が生まれていました。
小さな瓶の中に、食感・香り・甘みが美しく層になっていて、ひと口ごとに秋が深まっていくような一品。
「贅沢」という言葉が自然と浮かぶ、丁寧に作られたモンブランプリンでした。

ゆっくりと深まる栗の甘みが、紅茶の香りをそっと引き立ててくれます。
一杯の紅茶とともに味わうと、モンブランの余韻がいっそう柔らかく広がりました。
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