1960年代のイギリスでは90%以上の人がティーポットを使い、茶葉から紅茶を淹れていました。
しかし、2010年代の現在では、ティーバックが主流になり、わずか4%のイギリス人しか
茶葉を買う習慣がないと言われています。
数百年続いた伝統がここ数十年で大きく変わってきています。
日本でも同様に、茶葉からお茶を淹れる方法を知らない人、
実際に淹れたことのない人が増えてきています。
急須でお茶を淹れた経験のある高校生が21%しかいなかったという報告もあります。(日教組調べ)
こうした背景から静岡市は来年度から、市内の小学5年生全員を対象に、
授業の中でお茶のいれ方を教える方針を固めました。
現在でも静岡市内の一部の小学校ではお茶のいれ方を学ばせているが、
外部の講師が年に1度来校して教える程度。今回は「お茶のいれ方講座」を国公私立の全91小学校に拡大し、
家庭科や総合学習の時間を使って、年5,6回繰り返し教えます。
田辺信宏市長は「子供のころに繰り返し学べば、大人になっても忘れない。
県外に出ても、静岡で育った人間として、おいしいお茶をいれられるようになってほしい」と期待している。
宇都宮市の「紅茶部」の誕生など、小学校から「お茶」を淹れる文化(?)を学ぶ
動きが広がってきているようです。
茶葉の種類や淹れ方によってお茶の味がまったく変わることを経験しておけば、
多少の手間でも茶葉から急須やティーポットでお茶を淹れる習慣ができると思いますね。
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