「加賀紅茶」に続き、石川県発の「能登の紅茶」商品化へ
これまで和紅茶の産地は、茶農家の多い静岡や鹿児島が中心でした。
どちらも冬季の気候が寒くなりすぎず、比較的温暖な地域です。
石川県は、逆にまさに冬季の気候が激しく寒い(汗)地方ですが、
新潟県での寒冷地の栽培方法を学び、製品化されました。
同じ和紅茶でも気候の違いから、香りや渋みなど今までの和紅茶にない特徴を持っていると思います。
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上林金沢茶舗(金沢市)は18日までに、七尾市能登島の休耕地を利用して完全無農薬 でつくった「能登の紅茶」の商品化に乗り出した。甘い香り、渋みの少なさが特徴で、将 来はジェラートやジャムなどの加工品販売も見据えており、「加賀の紅茶」に続く石川産 の和紅茶を全国に発信していく。
「能登の紅茶」に使う茶葉は七尾市能登島無関町の休耕地で栽培する。本来、気温の低 い能登は茶葉の栽培に不向きだが、同店の織田勉代表が地域活性化にもつながるのではな いかと考えた。昨年4月から休耕地6アールを借り受け、試験的に400本で茶葉を栽培 。日本茶栽培の北限である新潟県村上市で寒冷地の栽培方法を学び、木と木の間隔を狭く することで冷えから保護する手法を取り入れた。
七尾市農業課によると、能登島の土壌には赤土が混じり、ミネラルが豊富で水はけも良 い。無農薬でも一切虫が付かないのも大きな利点だ。
紅茶をいれると、琥(こ)珀(はく)の水色(すいしょく)で、渋みの少ない優しい味 わいになる。織田代表は「『能登の紅茶』には和紅茶の気品ある味わいがしっかり出てい る」とする。
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